Anata Omaeda

Jan 20

ひとりの人間に対して、過剰な思い入れがすぎるとおもうんだよね、

とゆうじんからいわれたことが、ある。語気が、あらかった。ゆうじんは、怒っていたのかも、しれない。

わたしは、ずっと、口をつぐんでいた。話を聞いていないわけでもなかった。空をみていたわけでも、なかった。のっぴきならないなにかにひきずりまわされていたわけでもなかった。ただ、だまって、きいていた。

いいかわるいかの問題じゃなくてね、それはあなたを不幸にするような気がするんだよ。

わたしは、ときどきそのことばを、ひょんなことから、おもいだしたりすることがある。ひょん、から。

そうして、でもなあ、とつむやきながら、ブランケットをひっぱり、ねむろうとする。

でも、だれかがわたしになにかをいいたりないらしく、ゆめのなかまでやってくることも、ある。ひょん、も、すこし、ひきずっている。わたしは、ゆめのなかで、ひょんを、なでる。わたしだけの、ひょん。

そんなにひととのつきあいが多い人間ではないので、「だれか」にであうと、そのひとを胸のうちで反芻していたりする。そのひとのいったことばをじぶんで書きなおし、いいなおしてみたりも、する。そうやって、未来はあとまわしにして、過去をくんずほぐれつしている。そうして、そのなかに、みらいを発掘して、おちこんだり、している。

わたしだけの、ひょん。|いつだって最終回